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2007年04月28日

[休業→移転]やしま@渋谷(讃岐うどん)

武蔵野うどんの記事数が讃岐うどんの記事数を抜くまで、讃岐うどんについてはやらないつもりでいたが、気の変わりやすい私です。。

渋谷に「やしま」という数十年からの歴史ある讃岐うどん店があるのはもちろん知っていた。
しかし私、渋谷というところは普段まったく足を向けない場所であり、また、都内のうどん屋に対しての興味が低いこともあって、「やしま」にいつかは行きたいとは思いつつ、常に後回しになっていた。

そして行ってみて後悔した。
これはもっととっくに行っておくべき店だったと。



センター街と井の頭通りに挟まれた通りの、そのまた路地にある雑居ビルの地下に「やしま」はある。
ここにうどん屋があると知らなければ、ぜっったいに気付かない、そんな場所にあった。
看板ものれんも何も無い。



怪しげな階段を下りると、更に怪しげな狭い空間があり、そこに店がいくつか並ぶ。
椅子に座る渋谷系若者が数人。
ん?
どうやらそれは、店に入るのを待つ行列であった。



行列の出来る店とは、知らなかった。
昼はとっくに過ぎてます。2時くらいです。(>_<)
しばらくしてテーブル席に案内されました。

さて、何を注文すべきか。
壁に貼られたメニューはものすごい数があります。
初めての讃岐うどん店は、とにかくかけ出汁を確かめたい。
ゲソ天うどんをオーダー。
「そのままですか?切りますか?」と聞かれました。
ゲソ天は切った方が喰いやすいだろうので、「切ってください」

うどん待つ。
店内キョロキョロ。
怪しいビルの怪しい地下にある店なのに、とても賑わっている。
それも渋谷系若者達でいっぱい。



昭和な物品・看板で壁は埋め尽くされている。
レトロ系お洒落店舗である。
渋谷のはしっこにひっそりと佇む、オヤジ系店舗だと思っていたが、まったく違った。



ゲソ天が先に出てきました。
でかっ。
醤油をかけて食しつつうどんを待ちます。
揚げたてゲソ天、旨い。



うどん出てきます。
でかっ。。
普通の店だったら大盛り級。
しかし、みるからにうまーそう。
さっそく食す。

旨っ!!

第一に出汁が旨っっ!!
これは旨い。
しかし薄味。
西日本の薄味出汁のうどんは食べ慣れましが、これは間違いなく薄味。
しかし、薄味を補ってありあまるほど強い出汁。

麺ですが、間違いなく旨い。
しかし、やはり東京的讃岐うどん。香川で食す讃岐うどんのような、もにもにとした弾性はありません。良くも悪くも東京のうどんです。
「四国屋」「さぬきや」同様、歴史あるこの東京の讃岐うどん店「やしま」の店主も代替わりしているようで、もしかすると先代のうどんはもっと違ったうどんだったのかもしれない。

ということで、すっかり「やしま」が気に入ったが、渋谷はやっぱり慣れないなぁ。。人が多すぎる。行きたいけどなかなか行けない店になりそうだ。


やしま
東京都渋谷区宇田川町32-8 渋谷アールビルB1
TEL:03-3464-9554

↑うどんログさんのところで、「やしま」の休業→移転情報がありました。(さすがだなぁ。。)
http://udonlog.jp/2008/01/post_d5d2.html





2007年04月23日

大福うどん@福岡市博多区(福岡のうどん)

気付いたらば4月も終わりかけ。
前回の更新から1月近くも経っていて、あわてて更新。

博多のうどんをすっかり好きになっている。
博多のうどんの特徴は、麺がふわっと柔らかい。汁(西日本:出汁(福岡:すめ))は、どこまでも薄色透明。新鮮な青ネギ(入れ放題)。そして何より、ごぼう天(ごぼてん)。

ともかく、ごぼう天が入るとすっかり博多のうどんという感じがする。
ごぼう天をうどんに入れる発祥が博多なのかどうか分からないが、博多周辺の九州各県、あるいは恐らく山口県あたりまで、ごぼう天はうどんに入れる最もポピュラーな具。
一般には丸天も博多うどんの主要で特徴的な具とされ、確かにどのうどん屋にもメニューにあるが、注文している人を一度も見たことがない。逆に、ごぼう天を注文しない人を見かけないくらい、ゴボ天は一般的だ。

しかし、自分が博多うどんを好きになっている理由はごぼう天ではなく、むしろ、コシが無いと表される、柔らかい麺にある。表面がぬめっと優しく柔らかく、芯のところでいわゆるコシを感じる。柔らかいとは言っても、東京における立ち食いそば店でのソフト麺的食感とはまったく別物である。
(実のところ、博多うどんだけが特別なのではなく、少なくとも佐賀、大分あたりまでのうどんの特徴は、博多のうどんと同一であることを確認している)



そんな博多うどんの特徴を手軽に感じることができるのが、今回の大福うどん(手軽とは言っても、東京から九州に行くこと自体が全く手軽では無いのだが。。)。
博多駅の地下街にある。(以前は2店あったが、博多駅再開発の影響で、現在地下街では1店舗のみ営業している。ところで天神にはうどんすきで有名な別の大福うどんが存在するようだが、この店は今回の店と関係があるのでしょうか??)

博多うどんが初めてなら、悪いことは言わないから、ともかくごぼう天うどんを注文すべき。福岡(および九州各県)のうどんはごぼう天がないと始まらない。



ここまで来ると、東京のうどんとはまるで別の食べ物である。
特に汁の色、ネギの色は全く正反対。
こういううどんを初めて食べる関東東北人には、黒くないつゆは全く物足りなく感じるし、緑色のネギに至っては、ケチって葉っぱまで入れるんじゃねーと発狂せんばかりである。

しかし、食べ慣れてくると、このうどんというのが実に良く分かってくる。
そして、うどんが柔らかいのは、九州で採れる小麦の性質によるものである。今回詳しくは述べないが、日本の各地でのうどんの食味食感の違いは、その土地その土地で採れる小麦の違いに寄るところが大きい。おそらくは、水の性質の違いも大きいと思う。
汁の色、ネギの色の違いも同様に背景があるはずだ。

大福うどんのうどんであるが、博多のうどんの最大の特徴であると言って良い、ふわっと柔らかく、しかし芯にはコシのある麺を今も伝えている。(今思うと、確かに美味しかったのだが、「かろのうろん」の、かしっとしてしっかりした食感のあるうどんは、博多のうどんでは全くない。博多うどん的であるとした「かろのうろん」の記事について訂正をさせて頂きたい)
時間帯によって、入れ放題だったり最初から入っていたりするが、シャキシャキとした緑色のネギは、薄味薄色のすめ(汁)と、柔らかコシのうどんに実に良くあう。
博多駅地下街の大福うどんは、博多うどん(ひいては九州のうどん)とは何ぞや?という問いに、実に手軽に答えを得ることの出来るうどん店である。(と思いました)


大福うどん
福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1
TEL:092-441-6628




夜には居酒屋になるようだ。