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2007年08月22日

かしやま@田端(路麺)

最近は立ち食いそば屋を積極的に探訪している。
このところ休日に遠出する余裕がないのも理由の1つではある。
しかし、立ち食いそば屋のうどんは東京におけるうどんの最もポピュラーな形態の1つである。
そんな立ち食いそば屋のうどんを改めて探っていきたいと思ったことが、もっともな理由である。

うどんを食べるのに立ち食い「そば」屋と言うのは不本意であるが、仕方がない。
蕎麦を粋とし、うどんを野暮とした江戸っ子の罪は重い。



田端の「かしやま」
駅を出るといきなりオーバーパスの車道に出る。
オーバーパスの橋桁のそばに店があって、何とも店に行くのに迷った。なかなか分かりづらい場所にあります。



何頼んだんだっけ?春菊天うどんかな?
蕎麦と同様、自家製といううどんを食す。

ははぁー、成る程。
茹で置きではあったが、しっかりとした小麦粉の歯ごたえ、味、香り。
一般の立ち食いそば屋のうどんとは確かに一線を画すうどん。
あじさいなんか糞食らえだ。

汁がまた、実に醤油が濃厚。しかし出汁も効いている。
なんだかんだ言っても、自分は関東の濃口醤油たっぷりの汁に回帰する。
醤油を味わいたいのだよ、醤油を。

さらには天ぷらもしっかり旨い。

「かしやま」のうどんは決して洗練されたうどんではない。
そもそも関東のうどんに洗練、などという言葉は全く似合わないのである。
しかも立ち食いのうどんというのは、それで全く構わないのである。
タピオカデンプンとか入れて、不自然につるつるシコシコしたうどん何かより、素朴なうどんがやっぱり飽きずに旨い。
純粋で正統的な東京のうどんを立ち食いで食べられる、今や稀少な良店であった。
立ち食いの良店を駆逐しているのは、言わずと知れた「あじさい」である。「あじさい」の批判はいくら言っても言い足りない。

かしやま
東京都北区東田端1-17-20
TEL:03-3810-6554




田端のこっち側の駅舎はとても都心の駅とは思えんなぁ。

2007年08月19日

[閉店]宮浦@北九州市(どきどきうどん)

どきどきうどんの続き。



今浪うどんを出て駅に戻る途中、すぐ隣にもう一軒うどん屋があった。
こちらも何とも入りづらい外観だが、中をのぞくとここもたくさんの人で賑わっていた。
店名が書かれていないので、何という名前の店か分からない。
今浪うどんの肉うどんに感動し、予定になかった2件目のどきどきうどんの店に行く気になったが、ちゃんと場所を調べたのは今浪うどんだけだったから、北方駅まで戻って携帯で次なる店を調べる。

ここで宮浦といううどん屋が引っかかる。
場所を調べると、どうやらさっきの名前の分からない店がそれっぽい。
なんだ、と思って道を戻る。

おそるおそる店に入る。
やっぱり地元民達でいっぱいだ。
テーブルの角の席に座る。



テーブルの上に、この店も総菜が置かれている。
と一緒に、ショウガとすり下ろし器が置いてある。
そう言えば、今浪うどんもすり下ろしたショウガが薬味にあった。
武蔵野うどんや讃岐うどんでは割と普通にショウガがあるので気にしなかったが、九州のうどんでショウガは珍しいかも。
個人的にはショウガは味が強すぎるので、うどんにはほとんど入れない。
だけども、どきどきうどんにショウガは付き物みたいだ。
今度はちょっと入れてみるかな?

肉うどんを注文。
どきどきうどんと言うが、メニューにどきどきうどんとの標記は一切無い。
新たに客が入ってきて、自分の前に座る。
どうにも怖い感じの風体だ。
店のおばちゃんにショウガをくれ、と言ってさっきのすり下ろし器でショウガをすりはじめる。
うひゃー、これは自分使っていいのか?自分がすった訳じゃないぞ。しかもすった人は何とも怖い感じだぞ。
これを使ったら「なんばしよっとか」なんて言われるんじゃないか?
よく見ると、他の客もみんな怖い感じだ。
(あとでどきどきうどんをネットで調べてみると、怖い客が多いからどきどきするので「どきどきうどん」と呼ぶ、何て言ってる人も結構いて笑える。(いや、実際その場にいると笑えない。。))



うどん出てくる。
結局ショウガを入れることは断念。
別の(怖い感じの)客は、店員にショウガとおろし器くれー、という意味のことを北九州弁で大きな声で言っている。
本来、ショウガを入れて喰うべきうどんなのは確かだろう。
厨房脇ではおばあちゃんがたくさんのショウガの皮むきをしている。

肉は今浪うどんよりも大きくカットされて、ごろごろ入っている。
そして味もこちらの方がじわっと美味しい。
これも後で調べると、どうやら今浪うどんの方はやはりスジ肉で、宮浦うどんの方がどきどきうどん本来の牛のほほ肉を使っているようだ(店に確かめたわけではない)
うどんについては、今浪ほど固コシではなく、より普通な感じ。とは言っても、博多うどんのようにふわふわ系では全然無く、デンプン的もっちりうどんなのは一緒。
固さについては好みだろう。やはり旨い。
汁もやはり肉汁の風味、そして黒い。旨い。

どきどきうどんは、小倉周辺に10店以上は存在するらしい。
実のところ、小倉に住んでいる人でも知らない人もいるみたい。
これだけ旨くて、あまり知られていない小倉のどきどきうどんは、うどんのダークホース的存在と言って良いだろう。
数は少ないが詳しい情報がネットにはいくつか出ているので、どきどきうどんについてより知りたい方は検索すれば、割と簡単に情報を得ることが出来る。
(東京にもかつて進出したことがあったらしいが、瞬殺だったようだ)

是非ともより深く調べてみたいが、何と言っても北九州。
おいそれと再訪できないのがもどかしい。


宮浦
北九州市小倉南区北方3-49-33




北方の駅すぐそばにもうどん屋。
外から覗いて見ると肉うどんのメニュー。
こちらもどきどきうどんの店のようだ。




↓「どきどきうどん」について、結構確かっぽい情報の1つ。

http://kyusyu.machi.to/bbs/read.pl?BBS=kyusyu&KEY=1069662105

>171 名前: 名無しでよかやろ? 投稿日: 2004/04/20(火) 22:48:38
>
>>>168
>“どきどきうどん”は昔“どぎどぎうどん”と呼んでたそうな。
>なんでそう呼ぶようになったんかと言うとじゃな。
>牛の頬肉が食べた食感からドギドギした味わいだったからなんじゃよ。
>むか〜し片野に食肉加工場があった頃にそこで働く労働者が廃棄してた
>牛頭の頬肉を醤油で柔らかく甘く煮込んで自分らで打ったうどんに
>肉うどんとして食べてたそうじゃったそうじゃ。
>円藤のじっちゃん、ばっちゃんがそれを小倉名物肉うどんとして
>商売し始めたそうじゃ。
>最近、元祖どきどきうどんち店が商標登録したち聞いたやけど。
>小倉名物どきどきうどんが使えんち寂びしなったねぇ・・・。


2007年08月10日

今浪うどん@北九州市(どきどきうどん)

さて。。



モノレール乗る。



モノレール降りる。
ここは福岡県、北九州市は小倉、北方駅である。
都市高速と、その下を走るモノレールと幹線道で、ごちゃごちゃした都市景観であるが、しかしそこを少し進むと、あっという間に古い雰囲気の住宅街であった。



そしてその一角に今回のとっておき、どきどきうどんの今浪うどんである。
そして私は、ここで驚愕のうどんに出会うのである。

店外も店内も昭和の雰囲気濃厚である。
小粋な紳士はとてもじゃないが立ち入れない空気だ。



入ってすぐの流しでうどんが洗われている。
入り口の冷水器からコップに水を注ぎ、席につく。
壁にはごぼ天や丸天と行った馴染みの博多系九州うどんのメニューも並ぶが、ここでは何と言っても肉うどんが主役。
注文するは肉うどんの中。うどんは大中小がある。肉肉うどんなるメニューもある。肉の大盛りなのだろう。

うどん待つ。(正直この時点ではそれ程の期待はしていなかった。。)

うどんを注文して落ち着いてあたりを見回すと、テーブルの上には何やら総菜が。
自分の後に入った常連客が、席につくも早々に小皿にその総菜を盛る。
そこで、自分もマネをして小皿に総菜を盛る。



うどんを待つ間、それを食す。
旨い。そして辛い。
すなわち旨辛い。
大根の細切りと、昆布の細切れを旨辛く味つけしてある。
旨い。

そうこうしているうちに、うどん出てくる。
そこそこ時間がかかっている。間違いなく茹でたて。



総菜と並ぶ姿。



九州のうどん、西日本のうどんの常識および先入観を覆す、色濃い汁(すめ)。

肉は細かく、乱雑に散らばる。
ネギは博多系うどんの細切り青ネギとは一線を画し、白い部分の多い、関東の人間には親しみやすいネギである。

腹が減っていたので、そんなこんなは後付で抱いた感想で、とにかくうどん出てくるなり、がっつくようにして食す。
だが、がっついたが、箸が止まる。。

旨っっーー!!

この衝撃度は初めて武蔵野うどん、あるいは吉田うどんを食した時以来、あるいはそれ以上ですらある。

まず、麺。
ごわごわと固い食感。しかし噛みしめるたびににじみ出る旨み。
吉田うどんの麺に近い。
ふんわり柔らかなうどんが九州のうどんだと思っていた自分には、これだけで十分すぎるほどの衝撃。
文句なしに旨い。

そして汁(=福岡で言うところの「すめ」)
色黒い。
西日本系の上品な白い色の汁とは全く正反対。
肉の出汁がガツンと効いた、ワイルドな肉甘辛い旨い汁である。

そして肉。
ん?これは牛すじ?
さて、ここで。
北九州では牛のほほ肉のことを「どき肉」あるいは「どぎ肉」と呼ぶらしい。
そんな「どき肉」をうどんに入れて、小倉のこの辺りではこのようなうどんのことを「どきどきうどん」と呼ぶらしい。
牛のほほ肉ではない肉を入れる店も増えているらしい。
しかし、「牛すじ」も関東では馴染みが薄い。「ほほ肉」に至ってはどんなモノだが、全く分からず。
この「今浪うどん」の肉が「ほほ肉」なのか「牛すじ」なのか判断はつかず。
それはともかく、この「肉うどん(どきどきうどん)」、かなりの旨いうどんであった。

この「今浪うどん」のうどんがあまりにも旨かったので、予定外のもう一軒の「どきどきうどん」のうどん店に寄った。
「どきどきうどん」については、そのレポで改めて語りたいと思う。


今浪うどん
福岡県北九州市小倉南区北方3-49-29