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[閉店]宮武うどん店@琴平町(讃岐うどん)の旅(7)

香川に戻りまして、今回は「宮武うどん店」です。

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今回もっとも行きたかった店です。

ここは「恐るべきさぬきうどん」で言うところの、「宮武ファミリー」の本家本元であります。

宮武ファミリーとは何ぞやとなりますが、ここ宮武を筆頭とした親戚あるいは師弟関係にあるうどん店、「宮武」「やまうち」「あたりや」「松岡」の4店の総称が宮武ファミリーというわけです。さらには、それぞれの店で修行した人達が各地で店を開いているため、現在ではさらにファミリーは拡大しているはず。自分がこのブログで最初に紹介した川崎の「綾」の店主は、ファミリーの1つ「あたりや」で修行したとのことだし、まだ取り上げていないが、埼玉県は寄居町の「イーハトーボ」の店主は「やまうち」で修行したとのことだ。宮武ファミリーは遠く関東へもその勢力を拡大しているのだ。

そして、「綾」や「イーハトーボ」のうどんが自分の好みによく合っていた。しっかりとしたうどんの食感は、自分のイメージする讃岐うどんそのものだったし、イリコの効いたダシがいかにも讃岐を感じさせた。今回の旅でその大元たる「宮武うどん店」に自ずと期待は高まるわけだ。

まぁ、そんなに期待しているわけだから本来は朝一のもっともうどんがおいしい時間帯に行くべきなのだが、1泊2日のうどん旅行では、店を回る順番をよく練る必要がある。どちらかというと、数をこなすことを念頭に置いた感のある今回の旅程の中で、「宮武」についたのは讃岐うどんとしては時間はずれの午後1時であった。

しかしコレが幸か不幸か、この人気店の「宮武」にあって、着いた時には駐車場はガラガラ。当然店にも並ばず、すんなりとカウンターの席に座ることが出来た。店員は天ぷらを薦めてくれたが、最後にうどんを食べてから1時間が過ぎたとはいえ、相変わらず腹はうどんで満たされていて、宮武ファミリーの目玉でもある巨大な「ゲソ天」を食べる余裕はちっとも無かったわけです。

とにかく席に着いて、頭上に記されたメニューの中から「ひやひや」を頼んだ。

ココで解説しよう!

宮武ファミリーの特徴の1つである独特のメニューの呼称。一般に以下の3種類。

「あつあつ」:あつい麺にあついダシ

「ひやあつ」:つめたい麺にあついダシ

「ひやひや」:つめたい麺につめたいダシ

これに「あつひや」:あつい麺につめたいダシというのもある。(正直「あつひや」というのもあるというのは知らなかった)

「あつあつ」は一般的なうどん。「ひやひや」も讃岐うどん以外では一般的ではないが想像は付くと思うし、うまい。「ひやあつ」というのは、冷たくしめられたうどんのコシも味わえるし、暖かいダシの風味も味わえるという一石二鳥の、これまた讃岐うどんならではの食べ方だ。上記の呼び方は、讃岐うどんの特徴みたいな感じで一般の人達も聞いたことがあるかも知れないが、本来は「宮武ファミリー」独特の呼称ということだ。

ちょっと説明が長くなってきたので、以下簡潔に。

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うどん出てくる。

食べる

「優勝!」

一口食べてそう思った。(翌日、必ずしもそうでないことを思い知らされるわけだが。。)

まず、麺。

これぞ讃岐うどん的な強烈なコシを感じる。

ついで、ダシ。

これも強烈。ガツンと香るイリコダシ(※1)。

「優勝。」

そう思わせるに十二分たる「宮武」のうどん。

腹一杯だったはずなのに、あっという間に平らげてしまい、「もっと食べたい」と後ろ髪を引かれる思いで店を後にする私だったのです。。

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宮武の周囲は田畑が広がる。

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土日はこの広い駐車場、満車状態が常のようだ。


宮武うどん店

香川県仲多度郡琴平町上櫛梨1050-3

TEL:0877-75-0576


※1 06.08.31記
 出汁にイリコは入ってない??(超麺通団3より)

じゃああの強烈な魚系の出汁はいったい何??

いつか再訪することがあったらば、確かめてきたいとは思います、が、いつになるやら。。

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