白龍@盛岡市(じゃじゃ麺)
訪れたのは去年のゴールデンウィークのことだから、いい加減いまさらな話なのだが、やっぱりじゃじゃ麺は取り上げておきたい。
じゃじゃ麺は冷麺、わんこそばと並ぶ盛岡三大麺のひとつ。それらの中のひとつというか、あるいは庶民性一般性ではもはやそれ以上とさえ感じた。
以前に三軒茶屋のじゃじゃ麺の店を訪問し当ブログで取り上げたが、この盛岡遠征時のじゃじゃ麺の印象がずっと残っていたからだ。
盛岡では複数のじゃじゃ麺店に行ったが、最初の店は元祖という「白龍」へ。
盛岡城跡の公園があり、車道をはさんで向かい側の細い路地の商店街に店はあった。
写真では手前と奥に2店の白龍が写っている。手前が本店で、奥が分店とのことだ(だったかな?)
昭和な雰囲気の店内はぎっしり満員。1席開いていたカウンターになんとか座る。
まわりは見るからに常連達。十分予習はしていたが、未知の麺、じゃじゃ麺を注文するのは緊張する。
そしてこれがじゃじゃ麺。
白く太くやや平たい麺には汁はない。その代わり肉味噌、きゅうり、刻みねぎが乗り、すりおろししょうがと紅しょうがが添えられている。
これらを良く混ぜて食すわけだが、さらには卓上に用意されているラー油やら酢やらおろしにんにくやらを好みで好きなだけ加えて混ぜるのだ。
ジャージャー麺インスパイア麺といったらその通りなのだが、もはやまったく別物である。
(↑コメント欄のdouryoさんのコメント参照。じゃじゃ麺は実はむしろ本場のジャージャー麺→炸醤麺を忠実に再現したものだったのです!)
うどんの範疇に入るかも微妙だが、麺そのものはうどんのそれである。
そしてさらには食後のこれ、チータン(タン)。
卓上にはさらに生卵が積んである。
食後にこの生卵を割り入れかき混ぜる。
お店の人に「チータン(タン)お願いします」と言って器ごと渡す。
するとこのように茹で汁を入れてくれる。肉味噌も追加してくれる。掻き玉のスープとして食すのだ。
実を言うと、食した印象は「ふーん」くらいのものだった。思ったよりも自分の反応は悪かった。
ところがだ。このあと2店3店と続けてじゃじゃ麺を食すうちに、じゃじゃ麺にすっかりとりことなってしまうこととなる。
なんとも不思議な吸引力のある魅惑の麺だったのだ。
白龍
岩手県盛岡市内丸5-15
TEL:019-624-2247
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Comment
はじめまして。
ここ何年来、興味深く拝見しております。好みのツボも共感できることも多く、おかげさまで、北部九州のうどん、北関東のうどん、富士吉田のうどん、おしぼりうどん等々、知ることができ、楽しく出かけています。
盛岡でじゃじゃ麺は食べたことはないのですが、じゃじゃおい軒ははまっています。
ところで、炸醤麺ですが、
どうやら盛岡じゃじゃ麺は、とても北京近辺の炸醤麺に近いようです。
http://www.hamakko.or.jp/~geminizz/jya7.htm
どうやら、日本のジャージャー麺でおなじみのかんすい入りの中華麺は、中国にはほとんどないようです(以来、自分も日本の中国料理でも、白い麺をさがすようになっていました(笑))。
この方、このこときっかけに、中国の麺について中国の留学生の方を広範に取材しているようです。
http://blogs.yahoo.co.jp/jimmy_arakawa/26293959.html
のように。
伝聞の話で恐縮ですが、ご参考まで、、、
これからもよろしくお願いいたします。
douryoさま、こんばんは。
貴重な情報ありがとうございます。
なるほど、本場の炸醤麺はまさにじゃじゃ麺なのですね!
これは自分が浅はかでした。むしろ盛岡じゃじゃ麺は本物のジャージャー麺を再現したものだったのですねー。
ますますじゃじゃ麺に興味を持ってしまいました。
更新にムラのあるブログですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
さしでがましいようで失礼しましたが、じゃじゃ麺への興味かきたてたとのこと、よかったです。
これからもegさんのブログ、さまざまなうどんへの切り口、楽しみにしています!よろしく。
またすこししたらじゃじゃ麺についての記事を書いていきたいと思います。