*

ふたばや@八王子(武蔵野うどん)

今回は武蔵野うどん。

しかし、武蔵野うどんと言い切ってしまって良いのかちょっと微妙。

今回の「ふたばや」は八王子にある。武蔵野の範囲として、八王子が含まれると考えることはあまりないと思う(感覚的な問題だが)。

そして、実際この「ふたばや」のうどん、分類すれば「武蔵野うどん」が一番近いと思うが、一般的な「武蔵野うどん」(何をもって一般的とするかも無いわけだが)とはちょっと違う感じもあった。

060208futabaya

ところで、この店、地元ではかなりの人気店のようで、11時ちょい過ぎに訪れたにもかかわらず、広めの店内は満員状態。家族連れ、カプール、独り者など、様々な人達で賑わっていた。

さてさて、まず気を付けなくてはいけないこの店独特のシステムがある。

席につく前に、店内入ってすぐのカウンターに置いてあるメモ用紙に、注文する品と名前を書いて店員に渡してうどんを注文するのだ。

060208futabaya-2

吉田うどんの注文システムだ。八王子と山梨は近いし、何か関係があるのかも知れない(今後の研究課題)。しかし、いくら吉田うどんでも名前までは書くことはない。(もしかしたら名前は店員が書くのかも知れないが、どこかのホームページで名前を書く、と書いてあったのでそのようにした。)

いずれにしても、うどんが出来た時に名前を呼ばれるのだ。これは珍しい。

カウンターの上にメニューが貼ってある。

「うどん 1、1.5、2、・・・」とうどんの後に数字が書いてある。

1玉、1.5玉、2玉・・・と言うことだろう。

「鍋焼きうどん」や「カレーうどん」などもあるようだが、ここは普通に「うどん2」と書いて、名前も書いて店員に手渡した。

「あったかいの?冷たいの」と聞かれた。意表を付かれたが「冷たいの」を注文。「冷たいの」は盛りうどんだった。「あったかいの」はかけうどんか?未確認。しかしこれも吉田うどん的。

で、空いていた席についた。

ふとメニュー表に目をやると、「天ぷら」や「たぬき」などのトッピングとおぼしき品々が書かれている。その最後くらいに「肉」とある。

「肉?」

そういやどこぞのページに「肉」が別皿で用意されているとあった。これは確認せねば。あわてて「肉」を追加注文する(名前を告げながら。。)

うどん待つ。

「○○さまー」

名前呼ばれる。

何だか恥ずかしー。

うどん屋で名前を呼ばれるなんて、ちょっと不思議な感じだ。

うどん出てくる。

060208futabaya-3

うどんは灰色がかっているし、ほうれん草が乗っているし、やっぱしこれは「武蔵野うどん」になるのだろう。

しかし、「肉」が汁に入って無くて、別皿で出されるところは何とも変わってる。

武蔵野うどん中心地(東京北西部~埼玉南部あたり?)の武蔵野うどんとは、やはりちょっと違う感じもする。

名前を呼ばれるのは唯一無二だ。

さて食す。

うまーい。

人気の理由がよく分かる。

不揃いの手打ちうどんは粉の味がぷんぷんする。

武蔵野うどん的コシがしっかりある。

実に旨いです。

ところで、「肉」をどうやって喰うか少し迷った。

肉だけ食べてみたりもしたが、結局は汁に全部入れて、うどんと共に食した。まあこれは好きずきだろう。

いやはや、八王子に「武蔵野うどん」の旨い店があるとは少し意外な感じであった。

武蔵野うどんの分布はどこまでだろうか。ここより南や西には武蔵野うどん店は存在するだろうか。これも今後の課題としておこう。。


ふたばや

東京都八王子市子安町1-44-5

0426-42-6030

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket


Comment

  1. よしだのうどんマニア より:

    初めまして今日は!
    八王子の「ふたばや」に行きました。 うどん美味しかったです。 名前も呼ばれました。 またうどん食べに行くでしょう。      
    さてさて、私は”よしだのうどん”に端を発してうどん好きになった者です。  現在、富士吉田市以外の地域も含め、間違いなく”よしだのうどん”と思われる店は、既に30軒以上行っています。
    ところで、私は神奈川在住です。
    ざくっと言えば関東地方です。
    そんな私が以前から気になっていたのがいわゆる”武蔵野うどん”であります。 そして、今回初めて訪問した「ふたばや」で”武蔵野うどん”に接し、面白い事に気が付いたので投稿致しました。
    神奈川の旧相模湖町に私がよく行く一軒のうどん屋さんがあります。
    ここの店主曰く「うちのは”田舎のうどん”ですから」と。
    実はここのうどん、見てくれや食感が関東の一般的な物と明らかに違う物なのです。 ”よしだのうどん”ほどのワイルドさは有りませんが、以外とコシの有る食感や、甘味の少ない汁は丁度地理的にも微妙なこの場所を象徴しているような気がします。(案外知られていないようですが、東京から山梨へ向かう道路も電車も途中でひっそりと神奈川を通過しているのです)。
    そして、今回行った「ふたばや」の”武蔵野うどん”は富士吉田っぽいコシの強い麺に東京っぽい甘めの汁。  そうなんです。 何となくではありますが、富士吉田から八王子までの流れがつながったのです!!。
    はいっ、それだけの事なのです。
    でも自分としてはたいへん満足しています。
    と同時に、今度は八王子から更に都心に向かった地域が気になって来ました。
    こちらのサイトは”武蔵野うどん”をかなり深く掘り下げておられるようでとても参考になります。 これからもいろいろと参考にさせて頂きます。
    因みに、先ほどの相模湖町のうどん屋さんは「えの本」と言う店です。
    御縁が有れば行ってみて下さい。 もしこの店に行かれる事があったらですが・・・・・・
    はたしてここのうどんは、いわゆる”武蔵野うどん”なのでしょうか。
    私的にはこれが謎なのであります。
    “武蔵野うどん”って色々な面でとても奥が深そうですね。 それでは。

  2. eg より:

    どもども、はじめまして。
    私は武蔵野うどんからうどんマニアになったクチです(笑)
    よしだのうどんも大好きなのですが、このところご無沙汰です。
    さて、2年前のこの記事でも迷ってましたが、この店を武蔵野うどんと言って良いのかどうかはむずかしいところです。この時は最終的に武蔵野うどんの店と結論したようですが。。(そもそも武蔵野うどんという呼び名が関東のうどんの実体を表していないと思うので、最近はあまり好きな呼び名じゃなかったりします)
    八王子は武蔵野うどんの中心地→北多摩との結びつきよりも、甲州街道を介して(よしだのうどんマニアさんの言われるように相模湖を通り)山梨との結びつきの方がずっと強いというのが、今の自分の認識です。
    そんななか、ふたばやのうどんのルーツは武蔵野or富士吉田orそれ以外、いったいどこにあるのか?店の人に聞けばあっさり分かるのかも知れませんが、再訪できてないので今のところ謎です。
    しかし、武蔵野うどんにしろ、吉田のうどんにしろ、固コシの麺を温かい付け汁で食べるというスタイルは共通で、このスタイルはさらに埼玉群馬(栃木の一部)に至って、山野を問わず広く根付いているわけです。この辺りに(東)関東のうどんを掘り下げて考えるヒントがあると思うわけです。ですが最近は、あまり何も考えずにうどんを食べていることが多いわけです(>_<)
    また改めて関東甲信越のうどんについて洞察したいと思いますので、お互い研究を進めましょう。ご紹介頂いた「えの本」さんにも是非行かせて頂きたいと思います(暖かくなってからかなぁ。。)ではまた。

  3. 八王子人 より:

    味、値段、雰囲気、三拍子揃って始めて美味しいと感じるものですが、ふたばやさんに並んで食べる人の気持ちが良く分かりました。近ければ毎日でも行きたい店です。

  4. eg より:

    庶民的で活気があって良い店ですよね。久しぶりに行ってみるかなぁ。

eg へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

  •