吾作@伊勢崎(上州うどん)
さて、自分が今もっとも注目しているのが群馬のうどんである。
「上州うどん」と勝手に分類して以前にも少しだけ取り上げてはいる。
群馬のうどんはその盛んさに比して、あまりにも取り上げられることが少ない。
もちろん、日本三大うどんの1つに数えられることもある「水沢うどん」が群馬にはあるし、知名度はぐっと落ちるが、「桐生うどん」や「館林うどん」というのも群馬のうどんである。
しかし、群馬にはそれらのうどんが局所的に存在するのではなく、全般にうどん文化が頑として存在している(ようである。平地部と山間部に差がありそうな気がする。今後の検証課題)。
あまりにもうどんが密着して存在している、言い換えると、あまりに普通の存在としてうどんが群馬に根付いていることが(プラス群馬県が全国的には地味な存在であることが(失礼。。))、群馬のうどんが一般には知られない存在となっている原因だと、現時点では考えている。このあたり、今後深く検証していく所存である。
そんなこんなで、今回は伊勢崎市に行って来たよ。
群馬の地理には全く疎いのだが、うどんの町としてアピールしている桐生市に隣接している。このことだけでも、群馬のうどんが一地域のみに存在しているわけではないことが分かる。
市の中心からは少し離れた車道沿いに「吾作」はありました。
ちなみに隣もうどん屋、向かいもうどん屋。うどん屋密度は香川並、あるいはそれ以上だ。。
駐車場は一杯。端っこにようやく停める。
出ていく車もあるし、見る間に入る車もある。かなりの人気店のようだ。
店内は大きなテーブル席と、座敷席がいくつかだ。天井が高く落ち着いた雰囲気だ。
メニューは壁に貼ってある。
きのこうどんや、煮込みうどんなど、いかにもなメニュー。
北関東うどんの基本である付け汁のうどんを食べたいが、きのこうどんが付け汁なのか不明なので、「きのこうどんは、付け汁ですか?」と店員に聞いてみる。
きょとんとして、しばらくののち、「そうです」と言われた。ここではきのこと言えば聞くまでもなく付け汁なのだろう。まわりの客もほとんどが付け汁系のうどんを食べている。
きのこうどん出来ました。
うどんはざるに盛られている。つややかで、いかにもコシがありそうなうどんだ。
きのこ汁はお椀に入って、きのこ盛りだくさんだ。うまーそう。
食す。
旨い。
温かい汁に冷たいうどんをつけて食べる。上州うどん(~関東系うどん)の基本形だ。
うどんはやはりコシばっちりだ。噛みごたえがあり、味わいがある。
武蔵野うどんとは違い真っ白なうどんだ。
小麦の種類が気になる。国産なのか外国産なのかも。この辺は今後確認する必要がある。
きのこ汁が、これがまた何とも旨い。
きのこたっぷり、醤油味の汁はうどんに良くからむ。
さて伊勢崎の人気うどん店、自分の思い描く「上州うどん」のかたちをしっかり持っている。成る程、田舎うどんという呼称が、一般的には一番しっくり来るだろう。
武蔵野うどんとは形は似ている。しかし同じ系統ではあるものの、違いもまた感じる。上州うどんについて
、あるいは関東のうどんについてのこの辺の考察は今後やっていくとして、伊勢崎の「吾作」、満足の一店であった。
吾作
群馬県伊勢崎市北千木町1410
TEL:0270-23-5584
Comment
初めまして。おじゃま致します。
うどんを手繰っていたら辿り着きました。
本当は讃岐うどんを調べてたのですが
珍しく大好きな群馬うどんが紹介されていたので書き込みしてしまいました。
本当に群馬はうどんやの多いトコで、その中でも私が好きなのは
『にぼと』『にぼうとう』『おきりこみ』と呼ばれている醤油味のほうとうです。
とってもおいしいので機会がありましたら是非。
太田の新田の庄はおすすめです。
どもどもです。
レベルの高さの割りに(武蔵野うどんの影に隠れて)あまり表に出てこない群馬のうどんの探訪&紹介を進めたいと企てつつ、なかなか思うように進んでいないところです。
おっきりこみ食べたいのですが、冬にならないとあまりメニューに出てこないのかと考えていました。紹介頂いたお店、探して行ってみたいと思います。
どうもはじめまして。
こちらのブログ、楽しく読ませていただいています。
先日、お昼時に伊勢崎の吾作を訪ねてみました。こちらの文を読んでから行ったのでかなり期待していたのですが・・・お昼時は忙しくてアレなんでしょうか?茹で時間が長すぎたのでしょう。NGでした。ザンネン!
「吾作」といえばその昔、館林市に同名の絶品うどんを食べさせる店がありましたが・・・。
どもどもです。
「吾作」、期待させすぎてしまったようですみません。。
自分は群馬のうどんにはもっと剛なものを望んでいるのすが、たしかに「吾作」はちょっとゆるいところのあるうどんでした。
今のところまだ、上州うどんでコレこそはっ、という店には出会えていないのが実のところの実情だったりします。
そんななか、群馬ではなく埼玉県なのですが、だいぶ以前に取り上げた「粉家@花園町」がだいぶ自分のイメージに近いものでした。
(ちょっと上品すぎるきらいはあるが)
是が非でもココこそは、という群馬うどんの店を見つけたいと思ってます。
これからもまた、よろしくお願いいたします。
上州(群馬)うどん店は沢山在るようですが群馬県はうどんについては日本一になることは条件的に可能です。新潟米はコメのブランドでは日本一のようですが。粉については品質はつくり方によって塩に頼らず無塩のうどんがおそば感覚で寝かせもいらず打つことが可能です。うどんには塩と寝かせは欠かすことのできない常識ですが非常識が常識を上回ることができたらならそれも美味くて健康に良いうどんができたならうどんの革命になるのではないでしょうか。近い内にそんなお店ができると思います。歴史をかえる一㌻が楽しみです。チャレンジは大歓迎ですきたんな返信をお待ちしています。
やまんたなさま
私も常識を越える発想は大好きな人種です。伝統は好きですが、常識にとらわれるのは大嫌いです。
うどん界もどんどん新しい方向に進んでいって欲しいです。革命が起こることを期待したいです。
「吾作」といえばその昔、館林市に同名の絶品うどんを食べさせる店がありましたが・・・。
という書き込みに大きくうなづきました。館林ICからすぐのお店ですよね?うどんもてんぷらも美味しかったのにいつの間にか閉店・・・残念です。この伊勢崎駅近くのお店は、「館林の吾作」さんが昔働いていたお店だと聞きました(伊勢崎のお店で)。 ああ、館林の吾作さん、復活をお待ちしております。お子さんも大きくなっただろうなあ。
なるほど、店に歴史あり、なんですねぇ。。