上州@新宿区(上州うどん)
始めに断っておくが、「上州うどん」という呼称は一般的ではない。
前にこの記事で紹介した「旅の手帖」のうどん特集で使われていた呼称だが、自分的にしっくりくるため今後この呼称を積極的に使っていきたい次第である。
さて、そんな上州(群馬)のうどんについて。
群馬という県は、どうやらうどんが非常に盛んな地帯であるようだ。
全国的に有名な「水沢うどん」や、あるいはうどんの町として知られる「桐生」や「館林」なども群馬県だ。しかも、それら有名うどん地区以外でも、広く群馬県内ではうどんを食されていると言うことなのだ。
例えば、先の「旅の手帖」の記事を引用すれば、「県内のうどん屋数は1100軒以上(※1)で、人口比率としては香川、東京に次ぐ(※2)全国第3位と、云々・・・」とある。
→ここで脚注。
※1:群馬県のうどん店1100軒!ここで最初のサプライズ。
手元のうどん本「さぬきうどん全店制覇攻略本(2005年度版)」によれば香川県内のうどん店は全811店なのだ。
※2:人口比率で香川、東京、次いで群馬とある。人口比率トップはさすがの香川。店数で群馬に劣ってしまっても、比率では堂々のトップ。しかし、自分の注目はそこではなく、人口比率第2位が東京であることだ。もしかするとうどんを供するそば屋も含めた数値なのかも知れないが、それでも人口1200万の東京においてうどん屋の比率が全国第2位というのは驚異的である。第3位の群馬ですら香川のうどん屋数を軽く抜いているのだから、果たして東京におけるうどん屋数というのはどういうことになっているのか。香川県の人口総数は約100万人である。
さて実際に群馬県に乗り込む前に、今回は東京で食べれる上州うどんの店。その名も「上州うどん」だ。
所は新宿区下落合、目白通り沿いだ。
そそくさと店に入り、そそくさとメニューを眺める。
群馬のうどんも武蔵野うどんのように付け麺が基本のようだが、この日はまだ冬真っ盛りであまりに寒く、かけ汁の「田舎うどん」を注文してしまった。(「田舎うどん」は付け汁にも出来るらしい)
うどん待つ。
うどん出てくる。
芋やにんじんなどの具材が、素朴で家庭的だ。
うどんも素朴なおいしさがあり、やはり上州のうどんも、武蔵野うどんや加須のうどんと共通するところがある関東のうどんだった。
再訪することがあれば、今度は付け汁で食べたい。
上州
東京都新宿区下落合3-22-13
TEL:03-3954-4400