[閉店?]おふくろうどん@富士吉田市(吉田のうどん)
期待のホープ、吉田のうどん。
前回の吉田うどん記事は「白須うどん」であった。民家そのものの店舗で、吉田うどんの中でももっとも有名な店だ。しかし前回、吉田うどんの中では「白須うどん」の民家度はまだまだ序の口だと書いた。
そして今回の「おふくろうどん」が(自分の知る限りでは)民家度マックスのうどん店だ。いきなりマックスを出してはもったいない気もしないでもないが、吉田うどんは、「民家DE店舗」であることが最重要というわけでも無いのである。(それよりも吉田うどんの持ちネタが残り少ない方が問題だ。。正月ではネタ補給に行くわけにも行かないし。。)
でわ外観。
民家だ。
営業中はのぼりが立っているのでかろうじて「うどん屋」だと分かるが、のぼりがなければ絶対に分からない。
庭が駐車スペースになっているのだと思うが、広い割に構造上多くの車は停められない。
玄関にはのれんも下がっていないので、入って良いのか少し躊躇するが思い切って扉を開く。
目の前には大きな柱時計、ぼーんぼーん。(民家なので)靴を脱いで(家)店に上がる。
客席がどこにあるかも分からない。おばあちゃんがこっちと言ってくれたので、玄関入って左方向に客間があることが分かった。
で、廊下を進むとすぐ右手に小さな部屋、こたつ、そして先客。。
さすがに「こたつDE相席」は気がひけるので、さらに廊下を進むと広い座敷があってここには客席とおぼしき座卓が並んでいた。(ほっ)
席に着く。となりの部屋でおじさんがなにやらダンボール箱に詰め物の作業をしている。「テレビつけなよ」なんて声を掛けられる。なので自分でテレビを付ける。「ストーブつける?」なんて聞いてくる。えらい気さくだ。
座卓にはメニューがある。本当は自分で注文しに行くのかも知れないが、しばらく待っているとおばあちゃんが注文を取りに来てくれた。(肉うどんだったかな?)注文する。
うどん待つ。
待つあいだに、がやがやとおばあちゃん集団がやってきた。おばあちゃん達の会合のようだ。
わいわいがやがや隣室の席についた。楽しそうに会話をしている。方言だ。ここらは何弁と言うのだろう、よく知らない。富士吉田市には何度も来ているが、方言は初めて聞いた。しかし何ともあったかい感じの方言だった。こんなのが聞けるのも、おふくろうどんならではだろうと感心した。
さて、うどん出てくる。
麺は柔らかい。一般的な吉田うどんとはちょっと違う。おばあちゃん向けなのかも知れない。全体的に優しい味だ。
漬け物は大皿に盛られていたので、自分で小皿に取って持ってきた。
食べ終わり、勘定はどこかと先ほどのおじさんに尋ねた。「さっきのおばあちゃんに払ってきて」と言われて、おばあちゃんを捜す。
玄関をまっすぐ行って右手が厨房ならぬ台所だった。そこでおばあちゃんがうどんを茹でていた。会計をすまし(家)店を出た。ほのぼのした一時であった。
「白須うどん」との民家度の違いは、実際に行き比べた方がよく分かるかも。。
おふくろうどん
山梨県富士吉田市大明見95
TEL:0555-22-2868