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宮の前うどん@飯能市(埼玉のうどん)

考えてみると飯能のうどん屋へは自分がうどんを食べ歩き始めた最初期に有名店「古久や」に行ったきり行ってなかった。しかも「古久や」はブログ記事にしてないという。

飯能市は「武州飯能うどんマップ」をいうのを作ってうどんの町であることをアピールしている。(アピールの程度は他のうどんアピール自治体よりもかなり弱めだけれども)

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せっかくなのであまり他の人がレポートしていないお店へ。

飯能の中心市街からは少し山あいに入っていったところにある。まだそこまで「山」ではないけども。

看板には「食堂宮の前」とある。

前述のうどんマップでは「宮の前うどん」という店名になっているのでタイトルもそうした。

(後ろの看板には「とこやさんです」とあるけど、少なくともここは「とこやさん」ではないのだ。床屋さんはその後ろのお店。)

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看板の食堂の名が示すように定食の類も充実している。うどん専門店ではなく「食堂系うどん屋」さんですね。しかしうどんメニューは定食以上に充実している。(同時にそばメニューもあるけれど、順位はうどんのほうが先)

考えてみると食堂なんだけど「うどん」が主体なお店というのは全国的にも数多くあったように思う。これからはこうしたお店を「食堂系うどん屋」と勝手に呼ぶことにする。

のぼりには「むさしの地粉うどん」。うどんカテゴリを「武蔵野うどん」にしたいところだが、飯能市は自分定義では武蔵野うどんに含めないことにしたのだ。

繰り返しになるけれどもこのブログ内では埼玉県内における武蔵野うどんの範囲を荒川と入間川に囲まれた地域とした。飯能市の一部は当てはまるんだけど地形的に武蔵野台地と呼ぶにはあまりにも「山」なので「武蔵野うどん」から除外している。そもそもとして「宮の前うどん」は荒川入間川に囲まれた区画の外である。

あらためて先ほどの「武州飯能うどんマップ」を見てみると、マップに乗っているほぼ全ての店が荒川入間川区画外であった。私的定義では直感的に飯能市を「武蔵野うどん」から除外したのだけれども、こうしてみると自分の直感は的を射ていたと思う。

さて。

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先ほどのメニューにはなかったけども厨房前の壁には「肉汁つけうどん 550(円)」の札が下がっている。やはりこれ。しかも安いなあ。

それにしても昭和の内外観で落ち着く。良い雰囲気。

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そしてうどん。

つややかなうどんがざるに盛られる。薬味はネギとゴマ。そして肉汁。

食す。

地粉うどんをうたっているだけあってふんわりおいしい。
噛み切る直前に軽く抵抗のあるコシを感じるが、全体としてはやわらかめ。伸びはあまりない素朴系うどん。古久やも、それと今回あともう一軒行った利根うどんもやわらかめ。飯能のうどんはそういううどんなのだろうと思う。とても優しさを感じるうどん。お店も優しくほのぼのとしている。

山間部のうどんは平地部のうどんとはまた違うものなのかもしれない。素朴さが強く残っている。例えば徳島のたらいうどんもそう。

満足して店を出る。

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振り向けば軽く山。

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反対側も畑と林。

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進行方向は飯能の駅。車を売っぱらってしまったので、足は徒歩。

しかし身軽。退屈な県道をそれて脇道へ入る。

スマホのグーグルマップ先生によれば、すぐそこは入間川なのだ。

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その辺の民家の私道的な道を進んだ先は残念、川には着いたが河原には下りれない道だった。小さな断崖で行き止まり。道を戻る。

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自然だなあ。歩いて見るもんだな。

車は便利だったけど、今の自分にはこれがいいや。

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行く先に材木屋。やっぱり林業のまちなのだ。

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入間川が大きく蛇行したところにできている「飯能河原」。

河原に下りようと思ったのだけれど、そこにはたくさんの子どもたち。

ふと我にかえって河原には下りずに飯能の駅への道を急いだ。


宮の前うどん

埼玉県飯能市永田457-1

TEL:042-972-6546

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