十勝屋@足利市(栃木のうどん)
栃木県はあまりうどん県ではない。
もちろんうどんを食べる習慣はあるのだろうが、佐野の耳うどん以外には目立ったうどんは聞かない。米が豊富に取れるところではうどんは主役にはなれないのだろうか。
足利市もそばの方が有名とのこと。
山に入って峠を越えたところにある松田町は山間の村といった感じでとてものどか。蕎麦屋が何件も立ち並び、蕎麦通にはちょっと知られたそばストリートになっている。
十勝屋はそんな蕎麦屋の一軒。
であるがしかし、この店のきのこ汁うどんやおっきり込みが気になる。
こちらはおっきり込み。
麺はとても幅広く、とても薄い。ぷるっとした弾力があって、かつ適度に汁も吸っておいしい。
しかし、なんといっても具がたっぷり。
なす、ねぎ、その他野菜、それにきのこたち。
鉄鍋は熱々で巨大だ。
汁はあっさりしょうゆ味。
煮込んだきのこ汁に、具材としておきりこみが脇役として入っているといった印象だ。食べ応え実に十分。大満足。
それにしてもおっきり込みは群馬や埼玉のものと思っていたが、足利でも一般なのだろうか?このあたりは今のところ不明。
こちらは昨夏に訪れたときのもの。天然きのこ汁うどん。
巨大なざるに敷き詰められている麺は平べったく細い。
同じく巨大な鍋たっぷりのきのこ汁。とてもつけ汁とは思えない迫力。
つけうどんというよりかは、やはりきのこ汁にうどんを少々混ぜながら頂くという感じだ。
ところでここはやはり蕎麦屋。
周りの客はそばメインである。
それに、山菜の天ぷらがとてもおいしそうなのだが、またまたたっぷり盛りだくさんなので、またの機会にしようと思っている。
十勝屋
栃木県足利市松田町2021
TEL:0284-61-1385
Comment
足利市の北部に行道山というところに浄因寺という山寺があります。
その門前に一軒のうどん屋がありました。
折り返して伸すときに、打ち粉を使わなくてもくっつかないくらい腰がありました。
寝かせるための冷蔵庫もあり、メニューは盛りのみというところでした。レンガで組んだカマドに大きな釜が乗っていて、薪を燃やしてました。
腰がつよくて、なんかアルデンテのスパみたいでした。しかし、今はやってません。
でもその後、「行道山うどん」の看板を上げた店が2軒ほどできました。
実食はしてませんけど。
コロリ様、貴重な情報ありがとうございます。
今はやってはいないというのが残念ですね。また足利を訪れることが出来る時、ぜひ探して足を運びたいと思います。
足利市 桐生市 太田市 館林市 佐野市 両毛5市と言って 共通文化圏です。 もちろん 小山市や伊勢崎市 大泉町 なども似てます。
追加: 両毛地区は 米(春秋)と小麦(秋春)を作ってきました。 山際(北)では やむを得ずそばを作ってました。小麦は全量をうどんなどの粉モンで食べたようです。
エクサクタさま、コメントありがとうございます。
なるほどなるほど、それらの地域は同じ文化圏なのだろうなぁとは考えていましたが、両毛というれっきとしたくくりがあるのですね。伊勢崎も含むのですか。それならば足利や佐野にうどんがあっても当然ですね。大変ためになります。山村がそばなのも納得です。
俄然、この地区に興味がわいてきました。
今後もよろしくお願いいたします。