八十八庵@さぬき市(讃岐うどん)
去年2013年の12月に香川にうどん旅に出ていたのです。香川でうどんはもう何度目になるかわからない。今回は車で大阪から。車を手放すことが決まっていたので、当時の居住地からラストドライブを兼ねて行ったわけです。
その最初の一店が「八十八庵」。
香川の東部にあって、なおかつ山の中だ。山の中とは聞いていたけども思ってた以上の山道を抜けた先にようやく店はあった。
大窪寺という四国八十八ヶ所の88番目の札所の門前に店はある。
当然お遍路さんで賑わうのだろう、土産屋を兼ねた作りになっていて店内は相当に広い。
奥に座敷も広がるが自分はテーブル席へ。時期はずれの朝一の訪問のため店内に客は自分一人。
注文の品は決まっている。こちらでの定番メニュー「打ち込みうどん」だ。
これは何かというと香川でのうどんの食べ方の一つ。生麺を野菜や肉とともに煮込んでそのまま食べるもの。味付けは味噌。山梨のほうとうや、群馬埼玉のおっきりこみと同様の食べ方だ。
似たようなメニューで「しっぽく」うどんがあるが、これは同様に野菜を煮込んだ汁だが、うどんは別途ゆでたものであり「打ち込みうどん」とは似てるが別のもの。また「しっぽく」と呼ばれるうどんは関西でもわりと一般的にある。
そして八十八庵の打ち込みうどん。こんな感じ。
鉄鍋にいっぱいのうどん。
具が少なく見えるが、うどんの下に大量の具が潜んでいた。
ところで、からの椀がある。
これはこうして椀に移して食べるのかな。
この通り、具がごろごろたっぷりである。
あっつあつのうどんは、そして食べてみてびっくり。
これまでに食べてきた香川での讃岐うどんのつるっとのびやかな食感とは対極をいくような、小麦がみっちり詰まった重厚な感じのうどん。関東のごっついうどんとそっくり。
ほう、香川でもこんなうどんがあったんだ。逆にカルチャーショック。
知り合いの香川出身の人が山梨のほうとうは好きじゃない、って言ってたけどいやいや香川にも同じようなうどんあるじゃない。
場所柄県外の人たちにも人気だが、県内の人にも人気と聞いている。
讃岐うどんは食べ方もさることながら、風味食感も幅広いなあと改めて思った。
うどん県を自負するだけのことはある。
打ち込みうどんは800円。
香川のうどんとしてはかなり高級な部類。いやしかし、うどんはたっぷり具材もゴロゴロで納得。予想外にがっつり系だったうどんで早速腹一杯に。。
実際の所、一人前で食べるよりも大勢で行って一つ鍋を分けあって食べるのがより良いでしょう。
八十八庵
香川県さぬき市多和兼割93-1
TEL:0879-56-2160
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