今浪うどん@北九州市(どきどきうどん)
さて。。
モノレール乗る。
モノレール降りる。
ここは福岡県、北九州市は小倉、北方駅である。
都市高速と、その下を走るモノレールと幹線道で、ごちゃごちゃした都市景観であるが、しかしそこを少し進むと、あっという間に古い雰囲気の住宅街であった。
そしてその一角に今回のとっておき、どきどきうどんの今浪うどんである。
そして私は、ここで驚愕のうどんに出会うのである。
店外も店内も昭和の雰囲気濃厚である。
小粋な紳士はとてもじゃないが立ち入れない空気だ。
入ってすぐの流しでうどんが洗われている。
入り口の冷水器からコップに水を注ぎ、席につく。
壁にはごぼ天や丸天と行った馴染みの博多系九州うどんのメニューも並ぶが、ここでは何と言っても肉うどんが主役。
注文するは肉うどんの中。うどんは大中小がある。肉肉うどんなるメニューもある。肉の大盛りなのだろう。
うどん待つ。(正直この時点ではそれ程の期待はしていなかった。。)
うどんを注文して落ち着いてあたりを見回すと、テーブルの上には何やら総菜が。
自分の後に入った常連客が、席につくも早々に小皿にその総菜を盛る。
そこで、自分もマネをして小皿に総菜を盛る。
うどんを待つ間、それを食す。
旨い。そして辛い。
すなわち旨辛い。
大根の細切りと、昆布の細切れを旨辛く味つけしてある。
旨い。
そうこうしているうちに、うどん出てくる。
そこそこ時間がかかっている。間違いなく茹でたて。
総菜と並ぶ姿。
九州のうどん、西日本のうどんの常識および先入観を覆す、色濃い汁(すめ)。
肉は細かく、乱雑に散らばる。
ネギは博多系うどんの細切り青ネギとは一線を画し、白い部分の多い、関東の人間には親しみやすいネギである。
腹が減っていたので、そんなこんなは後付で抱いた感想で、とにかくうどん出てくるなり、がっつくようにして食す。
だが、がっついたが、箸が止まる。。
旨っっーー!!
この衝撃度は初めて武蔵野うどん、あるいは吉田うどんを食した時以来、あるいはそれ以上ですらある。
まず、麺。
ごわごわと固い食感。しかし噛みしめるたびににじみ出る旨み。
吉田うどんの麺に近い。
ふんわり柔らかなうどんが九州のうどんだと思っていた自分には、これだけで十分すぎるほどの衝撃。
文句なしに旨い。
そして汁(=福岡で言うところの「すめ」)
色黒い。
西日本系の上品な白い色の汁とは全く正反対。
肉の出汁がガツンと効いた、ワイルドな肉甘辛い旨い汁である。
そして肉。
ん?これは牛すじ?
さて、ここで。
北九州では牛のほほ肉のことを「どき肉」あるいは「どぎ肉」と呼ぶらしい。
そんな「どき肉」をうどんに入れて、小倉のこの辺りではこのようなうどんのことを「どきどきうどん」と呼ぶらしい。
牛のほほ肉ではない肉を入れる店も増えているらしい。
しかし、「牛すじ」も関東では馴染みが薄い。「ほほ肉」に至ってはどんなモノだが、全く分からず。
この「今浪うどん」の肉が「ほほ肉」なのか「牛すじ」なのか判断はつかず。
それはともかく、この「肉うどん(どきどきうどん)」、かなりの旨いうどんであった。
この「今浪うどん」のうどんがあまりにも旨かったので、予定外のもう一軒の「どきどきうどん」のうどん店に寄った。
「どきどきうどん」については、そのレポで改めて語りたいと思う。
今浪うどん
福岡県北九州市小倉南区北方3-49-29
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Comment
最近うどんもつくるようになってきましたよ。
そばはさっぱりしたツユがすきですが、うどんは濃くて甘めのツユがおいしいですねー
やあどうも。
自分もまれにうどんを打ちますが、汁にこだわるまでには至ってません。
醤油だけで喰えたりするのも、そばとは違う点かも知れません。