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かのや@新宿(路麺(関東))

東京都心のうどん屋について考えてみようと思う今日この頃。

東京の中心部では、残念なことに江戸時代にはすでに、うどんよりも蕎麦という風潮が出来てしまっていたのが歴史的事実。

それが故に、多摩地区に於いての武蔵野うどんを除外すれば、東京のうどんというのが見えにくくなっている。

東京というのはもともと日本各地出身者が集まって発展してきた訳であり、それは今現在に於いてもそうである。

従って、東京では日本中様々な文化が入り乱れており、うどんに付いてもそうである。東京ほど日本中様々なうどんを食べることが出来る都市は他にまず無い。

残念なことに、各地のうどんは本場で食べた方がよっぽど美味しいわけであるが、それでも日本中のうどんを食べることの出来る東京という場所はやはり、特殊かつ貴重かつ便利な場所であったりする。

本場のうどんより味が落ちると考え、これまで軽視してきた東京都心部のうどん屋であるが、それでも本当に味が劣ればたちまち潰れるのが東京の飲食店でもある。数年以上も続いてやっていけてるうどん屋は、一定水準以上の味を持っていることは間違いない。

ということで、これからは東京都心のうどん屋についても目を向けていきたいと思う。

(つってももまー、これまで記事にしなかっただけで、人並み以上には東京のうどん屋も食べてきてはいるのである。)

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んで、新宿。

西口はどちらかといえばビジネス街であるが、ヨドバシカメラのあるこの辺りは土日でも賑やかである。

その西口ヨドバシカメラのすぐそばにあるのが讃岐うどんの「かのや」。

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椅子こそあるけれども、作りは立ち食いそば屋的である。

食券を購入してカウンターに持って行き、うどんか蕎麦かを告げて席で待つ。

こんな感じの大衆店であるが、味のレベルは立ち食い店のそれでは無い。

手打ちのうどんは本場讃岐のうどんに比べればやや固めで、(麺聖言うところの)すいとん的食感が感じられるが、本場のうどんがどうとかいうことはともかく、うどんとして旨い。それで良いと思う。

出汁がまた秀逸。あっさり、すっきり、しかし出汁の効いた良い汁だ。

前述のように立ち食い的店舗なため、早かろう安かろう的制約があるなかで、このうどんはかなりのものだと思う。

ここのうどんを食べるためにわざわざ足を向ける必要は無いとは思うが、新宿西口ヨドバシカメラに寄った際には是非食べてみて欲しいとは思う。

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かのや

東京都新宿区西新宿1-16-11

TEL:03-5320-1858

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