はがくれ(梅田本店)@大阪市(讃岐うどん(関西))
大阪というのは地下街が発達している。地下街にあった前回の「たかはた」を出てそのままずんずん地下街を行くと、今回の「はがくれ」があった。
行列だ。
「はがくれ」は大阪の人気讃岐うどん店だ。
せっかく大阪に来ているのに讃岐うどんもないだろう、とは思うが、実際のところ大阪で行列のできるうどん屋が讃岐うどん店なのだから、とりあえずは並んでみる必要もあるだろうと。
前の方には観光客らしき外国人な集団も並んでいる。
大阪に観光に来て讃岐うどんも無いだろうと思うが、それは自分も同じである。
ミシュランにでも載っているのだろうか?
あるいは、日本の食文化に興味を持ち、しかし土地固有に持っていた食文化が次第に日本全国画一化に向かい、その最後の砦であったうどんですら、讃岐うどんというインベーダーに日本中が侵されつつある、そんな日本のうどん文化を研究している権威ある外国人のうどん研究者達であるかもしれない。(そんなわけはない)
それは冗談だが、蕎麦至上に傾く日本の麺文化において、讃岐うどんがうどんの地位を維持している役割を果たしている貴重な存在であると認めた上で、しかし讃岐うどんは、他の地域で元々持っていたうどん文化を侵している繁殖力の強い外来種であり、対抗力の弱いうどん在来種にとっては危険な存在である、と考えているのが、今の自分である。その辺の話は、今後徐々にしていきたいと思っている。
。。
どうしても話が理屈っぽくなり申し訳ないが、こんなブログと思ってくらさい。すみません。。
さて私は「かけうどん」を注文した。
この店の一押しは「しょう油うどん」のようだが、讃岐うどんの実力を計るには「かけうどん」の方が有効であると思ったからだ。
うどんの評価の前に感想だが、とにかく店主(?)が良くしゃべる。
良くしゃべるのは大阪の人の特徴だ。
タクシーの運転手も10人中10人が良くしゃべる。しゃべるのみならずギャグをかます。
乗ってる間ずっとしゃべってる、冗談を言い続ける。
これは大阪人の遺伝子に刻まれている性質であろう。
今回驚いたのは、うどん屋の店主までしゃべってくるということであった。
となりのカップルにしょう油うどんの食べ方についてずっとしゃべってる。しゃべるのみならずギャグをかましている。
うどんを汁まで飲み干して食べきった自分を見て、「おぉ、全部食べたねー、おっちゃん、そんな人好きだよー」と言ってくる。
思わぬところで、大阪を堪能できたので、自分は満足である。
さて、うどんであるが、美味しい。
美味しいが、それ以上の感想は特には無いです。
まぁ、しょう油うどんが店の一押しなのだから、それで感想を述べるべきだろうが、讃岐うどんがしょう油うどんである、とは思ってはいないから「かけ」を食べたのは仕方がない。たしかにつるつるしこしこの麺なので、しょう油うどんにすると良さが生かされるうどんであると思う。
本場香川的な讃岐うどんというよりは、県外人の思う「讃岐うどん」を食べさせてくれる讃岐うどん店である、と言った感じである。
梅田はがくれ本店
大阪府大阪市北区梅田1-1 大阪駅前第三ビルB2
TEL:06-6341-1409