みやけうどん@福岡市(福岡のうどん)
福岡に行ったのは7月で、その時に行ったうどん屋の記事を何度か書いたのだが、実はまだ残っている。
川端うどんの記事を少し訂正したので、いい加減残りのうどん屋の記事を書こうかなと思いました。
今回の「みやけうどん」はかなりの老舗店と聞いている。
しかし、店の最寄り駅をでるとそこはコンクリートジャングルであった。
こんなところに老舗なうどん屋があるのか?
ありました。
立ち並ぶビルヂングから路地に入った一角にかろうじて残る古い博多の面影の残る空間。
その中でもとりわけ「みやけうどん」は歴史を伝える建物でありました。
のれんをくぐり、中に入ればいっそう古めかしく、心休まる雰囲気だった。
なにはともあれ、ごぼ天うどん。
ごぼ天しかトッピングされてないので寂しく見えるが、ネギはセルフで入れ放題である。東京のうどん屋もそうして欲しい。。
ここのごぼう天うどんはまん丸の、かき揚げ的なごぼう天。福岡におけるごぼう天のバリエーションの豊富さに、いったいどのごぼう天が標準なのか、今でも分かりません。
そして麺。
これまた、これまで食べてきた博多うどんとはまるで違う食感。
太くて丸い麺は、ものすごくモチモチ、かつ優しく柔らかい麺。
このもちもち感は、今に思えば伊勢うどんに似ている。いったいどう打ったらこんな食感の麺になるのだろう?
柔くて、そしてとにかくモチモチだ。麺の表面はざらっとしている。
優しくておいしいうどんだ。しかし、福岡うどん、いったいどれが標準なうどんなのか、すっかり分からなくなってきた。
みやけうどん
福岡県福岡市博多区上呉服町10-24
TEL:092-291-3453
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Comment
初めまして。福岡うどんDBからやってきました、OGTと申します。
拙ブログなどを参考にしていただきありがとうございます。
今回こちらの福岡のうどんの項を拝見しましたが、的確な考察で感服しました。
(一言、正体が知れないのが現在の博多うどんでございます。)
さて、私にとっての憧れであります武蔵野うどんや吉田うどんの記事もじっくり拝見しますね。
では。
どもどもです。
福岡のうどん、実に興味深いものでありました。今後も福岡うどんDB見させて頂きます。福岡では地元の方たちのうどん人気は高そうで、実にうらやましいです。東京ではうどんの立場はまったく低いのです。。
では、これからもよろしくお願いします!
ただただ「うどん」への情熱に驚いています。今朝のNHKのドラマを見て、昔行ったうどん屋が一瞬出てきました。その店の使い尽くされたテーブルの、一枚板の記憶から旨いうどんを思い出し、色々検索し、たどり着きました。「みやけうどん」でした。僕は北九州生まれで、大学は博多でしたので想いを巡らしながら「うどん」を読ませて戴きました。
ありがとう。
こちらこそ、ありがとうございます。
九州のうどんには優しさと暖かさを感じます。九州人の人となり、人情が現れているのだと思います。
特にこのみやけうどんは暖かさがいっぱいのお店でした。また機会があれば是非寄りたい店の1つです。
五木寛之の「ゴキブリの歌」という本のなかに「博多のうどん」題したエッセイがあります。昭和40年代の「みやけうどん」の様子がとてもよくわかり、面白いと思いました。
お返事、大変遅くなりました。
文学作品中におけるうどん屋の著述、大変興味があります。
ぜひ読んでみたいと思います。