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さぬきや@高円寺(讃岐うどん(関東))

東京に出てきた香川の人は、東京ではおいしいうどんが食べられないと嘆き悲しむらしい。しかし最近は若い店主が讃岐で修行して東京や近県に店を開いた、「綾」や「すみた」のような本場仕込みの讃岐うどん店もある。こうした店が本場香川の人にも通じるのか気になるところだ。

とはいえ実は昨今の讃岐うどんブームが起こるより遙か昔から、40年以上もつづく、讃岐うどんの名店と言われる店が東京にもあることを知った。それが今回の「さぬきや@高円寺」であったり、「四国屋@鍋屋横町」なのだ。しかも今まで、まったくもって自分は知らなかったのだが、これらの店は実家(自宅)からほど近い場所にある。迂闊なうどん人生であった。以後気を付けよう。。

さてさて、只今読書中の手元のうどん本「超麺通団(田尾和俊著)」によれば、昭和45年(1970年)頃までは香川にはうどん屋というものはほとんど無かったらしい。製麺所や食堂でのうどんが主体だったとのこと。

これに対し、情報によると「さぬきや」は1964年開業、「四国屋」に至っては1962年開業と言うことになっている。これはどうしたことか。香川よりも先に、実は東京の、それも自分ちの近所に讃岐うどんの名店が開業していたと言うことか。

うーむ。この辺、今後深く掘り下げて考察していきたいところである。

んが、そんなうどん屋の歴史事情などに興味持つ人は少ないと思うので、さっさと「さぬきや」についてです。この店は高円寺の商店街ではなく、中央線南側の環七沿いにある。駅前の雑踏からはだいぶ
離れた位置にあるので、自分が気付かなかったのも無理はない(と自己弁護)

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改装したてらしいので、店はとてもきれいでオシャレだ。夜の営業のみである。

メニューは今はやりの讃岐うどんのそれではない。かろうじて「しょうゆうどん」はあるが、釜揚げも釜玉もぶっかけも、もちろん「ひやひや」とか「あつあつ」とか、そんなのはない。なにしろ、1964年開業なのだ。そうした今風の讃岐うどんをイメージして訪れてはいけない。基本は「かけ」や「もり」だと何かの本かHPに書いてあった。(しかしそんな範疇にとどまらずかなりの創作メニューがあるのだが、その辺は他のHPにも詳しいので。。)

てことで、写真に撮った日に食べたのは天もりうどんだ。

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付け汁にどどーんとでっかい海老天が浸かっている。このままではうどんを付けられないので、うどんの丼に移すが、インパクト大だ。

うどん食べる。

うまい。

柔らかい中にもしっかりした腰がある深い食感だ。これまた最近多い硬めの麺とは一線を画す。

他にも何度か食べに行ったが、暖かいうどんより、冷たい「もりうどん」などの方がこのうどんのおいしさが分かりやすいと思う。

いやはや、もっと早くからこんな店があることに気が付いていれば良かった。


さぬきや

東京都杉並区高円寺南4-38-7

TEL:03-3314-4488

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