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恵@荻窪(讃岐うどん(関東))

店がここにできてからもうだいぶ経つし、自分も何度も行ってるから今さらの感はあるのだけれども、しかしここで取り上げないわけには行かない店なので、今さらながら。

荻窪駅北口を出て青梅街道を少し西に進むと、青梅街道から北に伸びる細道のちょっとおしゃれな商店街「教会通り」がある。その中の一店。

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手打ちうどん恵。

「めぐみ」ではなくて「けい」と読むらしい。

そしてここは惜しくも閉店してしまった阿佐ヶ谷の「和田」の後継店なのだ。

「和田」といえば東京讃岐うどんの老舗、鍋屋横丁の「四国屋」ファミリーだった店だ。大将が四国屋の出という。

和田の閉店の報を聞いたときはとても残念だった。

しかし空白の期間ののち、荻窪に和田の大将の息子が店を開いたということなのだ。

四国屋からの味の流れを継いでいたこの店には喜び勇んで何度か行っていたのだが、ブログ記事にはできていなかった。

なので改めて再訪したのが6月のこと。

6月ながら夏のような暑さ、扇風機全開。冷房はあるのかないのか、とにかく効いてはいない。全開の扇風機の風を受けてもワイルドな暑さ。

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そしてうどんもワイルド。(もちろん計算された繊細なワイルドさ)

肉うどん。讃岐うどんだけども豚肉だ。豪快に乗る。

ネギもザクッと豪快。

そしてうどん。

繊細な弾力の現代的な讃岐うどんじゃない。四国屋~和田~恵の讃岐うどんはそういうのじゃない。

豪快な太麺はみっちり小麦が詰まったゴリゴリと噛みしめるうどん。そんな四国屋からの流れをこの恵もきちんと引き継いでいる。

和田は分からないけど、四国屋は創業昭和37年(1962年)とのこと。オールドスタイルの東京讃岐うどん。

汁もガツンとイリコの効いた主張のある讃岐の出汁、というのではなく、それ自体の風味はけして主役にはならない、そういう汁。

塩分の効いた汁は、それ自体は味のないゴワッとワイルドなうどんや具材に味付けをする。とはいえ汁自体にも旨味はきちんとほんのりついている。うどんを影で支えるそういうスタイル。

うどんも汁も、こういうところが関東の人間には受けるんじゃないかな。

「恵」の話、というより「四国屋」のうどんの味の話になってしまったけれども、「恵」はきちんと「四国屋」「和田」の味を受けているということ。それが一番言いたかったのです。

味が継承されて次に伝わるのはとても喜ばしい。

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東京都杉並区天沼3-6-21

TEL:03-6317-7591

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