新見屋@阿波市(たらいうどん)
ブログ名についてる(再建中)について改めて説明しますと、データーベースのバージョンアップに失敗してデータが飛んでしまったので保存してたデータを一個ずつ手動で戻しているから、なのですね。
でもってブログのベースとして使ってたMovableTypeというやつが古くなってたので、今主流のWordpressに移行したのです。
もともとデータベースをバージョンアップしようとした理由がそれなのですけども。
なのでトップページ以外のURLはすべて変わってしまっています。変えずに移行する手段もあったけど、めんどいので一からやり直ししてます。
最新のソフトなので、記事を書いたり変更したりがずいぶんとやりやすくなった。
手動で記事を戻すのも一つ一つは手間じゃないけど、300くらいの記事があったので今ようやく3分の1くらい約100個の記事を戻したところ。
・・・・・・・・・・キリトリ・・・・・・・・・・
しかし記事を一つ一つ手作業で戻してるので、改めて過去を見直すきっかけにもなってたり。
行ってても記事にしてないうどん屋の数の方が何倍もあって、書きたいのに書いてなかった店、カテゴリーもたくさんあって。
なのでせっかくなので今回、古い記憶になってしまうけど、やっぱり書いておきたい店を思い出し思い出しでも記事にしたいと思う。
徳島県のたらいうどん。
今の徳島県阿波市土成地区での伝統のうどんで、このあたりは山深いところ。きこりの昼食や仕事収めの時などに食べられるうどんであったらしい。
今では宮川内谷川という川沿いに走る国道318号線にたらいうどんを出す店が10軒ほど点在していて、うどん街道を成している。
群馬の水沢うどんのうどん街道に通じるところがあるが水沢うどんほど全国的には有名でないし人通りも少なく、ひっそりと落ち着いたうどん街道がそこにある。
そしてうどんを求めて多くの地元民がそれぞれの店を訪れる。
ここが新見屋の入り口。
店に向かう下り階段。
降り切った先のちょっとした渓谷の川そばに店の建物がある。
いくつもの座敷があって風流な趣き。
腰をおちつけてたらいうどんを注文する。
本来はひとつの大きなたらいを大勢で囲んで食べるうどんであるが、残念ながら一人。
小ぶりのたらいに、なみなみと釜あげのうどん。
そしてつけ汁。
あつあつのつけ汁には卵が溶き下ろされていて、かき玉のようになっている。
これにあっつあつのうどんを引きずり込んで、がっと食す。
旨い。
麺は太くワイルド系。かみしめて旨い。ふんわりとやさしいところもあって素朴なおいしさ。
この店で今でもそうなのかは分からないが、つけ汁は本来この地方で「じんぞく」と呼ばれる川魚を出汁に取ったものとのこと。麺同様ワイルドなつけ汁、素朴系。
溶き卵が麺と汁とにいい感じでからみ、何ともほっとする味。
同じ四国にあって、讃岐のうどんとは明らかに違うオンリーワンのうどん。
香川でもたらいに入った釜揚げうどんを出す店はあるが、もともとはこちらのたらいうどんが発祥だろう。
ひっそりとしたこの山中で生まれたうどんは滋味深いうどんであった。
この店を訪れたときに別の店をもう一軒、昨年にもこの地へ再訪を果たしもう一軒を現地で食している。
そちらもまた次々回以降に。
新見屋
徳島県阿波市土成町宮川内字上畑100-1
TEL:088-695-2068
Comment
おぉぉぉ~
ここ
徳島でたった1軒の訪問がここなんです
秩父のずり上げうどんを感じて
懐かしかった思い出が
田舎うどんさま、どもどもです。
ここは静かな山中で実に良い雰囲気ですねー
そっか、秩父ではずりだしではなくてずりあげですね。
山間部のうどんはなんとも心に沁みます。
徳島にはたらいうどん以外にも鳴門うどんという秀逸なうどんがあるので、既訪未掲の鳴門うどんを次回やりたいと思います。