むぎきり@一橋学園(武蔵野うどん)
過去訪問うどん店シリーズ。
「むぎきり」は、西武多摩湖線、一橋学園駅から住宅街の方へ少し入ったところにある武蔵野うどん店。
この店も昨年早い時期に訪問して以来、再訪していなかった。
が、たまたまであるが、JR国分寺駅からふらふらと無目的に散歩をしていたら、一橋学園駅に着いた。
こちらの店、ジャンル分けすれば「武蔵野うどん」ということで問題ないかと思う。
従って、武蔵野うどんの代表メニューと言ってもいい「肉汁うどん」は当然あるのだが、メニューの名称からはイマイチわかりにくいのだ。
肉汁という名称ではメニューに載って無く、正しくは「あったかつけめん(温肉汁・豚肉)」という手書きのメニューで載っている。これがなかなか見つけにくい。
そして、つけ麺の肉汁うどんとは別に「肉うどん」という、かけ汁の肉うどんメニューがあるのだ。
「肉汁うどん」を食べたい時は気を付けなければいけない。
というか、自分が以前間違えたわけだが。。
うどんのこね鉢(朱塗りの椀)に盛られた細めのうどんは、「きくや」の影響を感じさせるが、初めて訪れたこの時はそんなことは全く分からなかった。東村山周辺地域の武蔵野うどん店は「きくや」の影響を大なり小なり受けている店が多い。
こね鉢に盛るよりも、丼や普通の皿に盛られた方が自分的には食をそそられるのだが、(こね鉢だと思うが)朱塗りの浅い椀に盛る「きくや」のスタイルは多くの店で見られる。
また、やや細めな麺も「きくや」のスタイルなのだが、これも自分的には、本当は、太いごっつい麺がワイルドで好きなのだ。
しかし、この今回の「むぎきり」のうどんは、そうした(主に外見上の)きくや系のスタイルに対する感覚を軽く跳ね返す、十二分な旨さを持っていた。きくやが一種ワイルドな庶民的なうどんであるのに対し、「むぎきり」のうどんはかなり洗練されたうどんだ。それでいて、武蔵野うどんのワイルドな部分も兼ね備えている。ワイルド感があるのは、地粉を使用に依るところが大きいだろう。
こうした感想を、この度、再訪したにあたって、強く再認識したのである。
注文したのは「おろし」うどん。
出てきたうどんは予想を覆すものだった。
レンコンやら、にんじんやら、ししとうの天ぷらやら、とにかく盛りだくさん。
旨い。野菜もうどんも付け汁も、とにかく上品で、しかし野性的で、そして、旨い。
西武多摩湖線などという(少なくとも自分にとっては)ローカルな路線上に位置しているため、めったには訪問できないのが残念である。
むぎきり
東京都小平市学園西町1-26-26
TEL:042-344-5151
客席からうどんを打っているところが見える。
また、椎茸や、自家製のこんにゃくや味噌などを売っている。
そして、群馬の地粉も売っている。
ちなみに、私が初めてうどんを打った時に使用した小麦粉はココの小麦粉である。(蛇足)
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Comment
egさん
今日偶然店の前を通りかかりました。
ちょうど開店の準備をしていたところで、用事を済ませてから昼過ぎに寄らせてもらいました。
私は肉汁うどん。家内は天ぷらうどん。普通天ぷらうどんってあったかい汁がかかって出て来ますが、家内は冷たいうどんを注文。
うどんは塩気もほとんど感じることなく、あめ色の美味しいうどんでした。
家内の冷たいうどんに冷たい漬け汁は全く問題ない美味しさですが、私の肉汁うどんは少し柔らかいなと感じました。
最近腰の強いしっかりしたうどんが好きになってきたので、そう感じたのでしょう。
帰宅後このページを拝見してビックリしました。
家内はこのegさんのコメントは読んでいませんが、食べ終わった時にきくやに似ていると言っていたのには驚きです。
今さらながら、返信すみません。。
ここむぎきりは上品な良店ですね。だいぶ前に行ったきりですが。。
実のところ最近の私はふにゃふにゃの素朴な武蔵野うどんが好みになってきてます。なんだか、行き着くところに行き着いた気がしています。。