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とらや@坂出市(讃岐うどん)の旅(22)

@香川

1泊2日の香川うどん旅で坂出に泊まったわけだが、ホテルのすぐそばにある「明」といううどん屋をチェックしていた。ホテルそばとはいうものの、朝早くからは店を開けていないようだったので、実際その店に向かったのは昼を過ぎてからになったのだ。

さて事前にチェックしていた住所をナビに入れ店に向かうが、地図上の道の無いような海際の場所が表示された。まぁ、よくあることで、近くまで行けば分かるだろう、と思っていたがなかなか見つからない。

しばらく海のそばの道をうろうろ探していると、「とらや」という名前のうどん屋は見つかった。

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ここのような、ここじゃないような。。

さらに近づいてよく見てみると、

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ありゃ、建物の横には「明」の文字が。

店の正面は「とらや」だ。

何らかの事情により、「明」は「とらや」になってしまったのだろう。。

まぁ、いいか、とばかりに店に入る。

店内はコの字型のカウンター。

壁に貼られたメニューを見ると、「明うどん」というのがある。

「明」とはやはり関係があるのだろう。

→この時は一介の旅人である自分には事情は分からなかったが、さすがに地元民な方達のページは事情に詳しい。次のページなどをご参照下さい。(1)
(2)

ということで、明うどんを注文。

うどん待つ。

うどん出てくる。

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いわゆる、ぶっかけうどんですな。

ん?ひょっとして、香川でぶっかけを食すのは初めてかも知れない。

この現代讃岐うどんの代表格メニューであるぶっかけうどん、実は私、少々苦手なのである。。

うどんに少々のダシがかかっているのが「ぶっかけうどん」だ。

ふつうのダシよりも濃いめなことが多い。

盛りうどんの付けダシをうどんに「ぶっかけ」て食べたことからその名が付いたのだろう。

釜玉同様、そんなに昔からあるわけではない、新しめの讃岐うどんのメニューであるらしい。

しかし今ではすっかり讃岐うどんの定番なのだ。

東京の(最近の)讃岐うどん屋でもよく見かける。メインメニューにしている店も多い。

ということで、自分も東京では何度も口にしたことのある「ぶっかけ」であるが、正直あまりおいしいと思ったことはない。

ダシをゴクゴク味わえるわけではなく(甘すぎることも多いし、そもそも少ないし)、うどんを味わうなら、しょう油うどんの方が良いしで、何となく中途半端なのだ。

まぁ、定番メニューになっているのだから、自分の方が一般でないのだろう。。

すっかり、「ぶっかけ」の話に終始してしまった。

とらやの明うどんも、やはり「ぶっかけ」であることが自分にとってはマイナスではあるが、うどんとしては十二分においしい。

さすがは本場の讃岐うどん、外れなしなのだ。

「ぶっかけ」苦手な自分の意見などすっかり無視して構わないわけだし、そもそも、かけうどんなどもちゃんとメニューにある。

ところで、この「ぶっかけ」、讃岐うどんでは珍しくわさびを混ぜて食べる。

冷たいうどんに、少量の汁(ダシ)に「わさび」と来れば、これはもう夏のうどんの定番メニュー、「冷やしたぬきうどん」を彷彿とさせる。

ところがこの「冷やしたぬきうどん」、驚いたことに西日本では存在しないメニューらしい。

うひゃー。

「冷やしたぬきうどん」についてもっと掘り下げたいところだが、今回の話の本筋からは外れすぎだし、そもそも西日本にはない、ということについても調べが足りない。

この件については、また別の機会にじっくりやりたいと思うのである。

さてさて。。

この日うどんを食べ続けること9軒目。

ここに至って、あまりに腹一杯になる。

「とらや」を出たのち、しばしうどんから逃亡することにしたのだった。

(香川DEうどん旅、あと2軒)


とらや

香川県坂出市沖の浜1-4

TEL:0877-45-7366


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